前にも国立能楽堂に閣下の「耳なし芳一」を聞きに行ったなーと思ったら、なんともう3年前!
当ブログにも感想を書いてました。


前回と同様、友吉鶴心さんの琵琶の演奏会の一演目として、
閣下がゲストで朗読をされてます。
会場は満席でした。
席取れてよかった!
閣下の「耳なし芳一」は何度か拝聴してるんだけど、
そのたびに少しずつ演出が違うんですよ。
それを聞き比べるのも楽しみのひとつ。
3年前の公演では、鶴心さんが閣下より後ろのほうに座っておられて、
よく合わせられるなーと感心したのだけど、
今回は鶴心さんが斜め前の方に陣取っておられた。
橋掛かりから登場される閣下の怒気を含んだ「芳一ー芳一ー」という怨霊にの迫真の演技で物語の世界に引き込まれる。
衣装は幽玄悪魔の時の長袴で、目元は最近と同じ赤、青のグラデーション。
この日の閣下は声量も気迫も凄かった。
お弟子同士が話すシーンでは、声色を変えて本当に複数の人物が語り合っているように演じて見せる。
緊迫した場面が多い中に、笑いの要素を盛り込むことも忘れないw
芳一が身分の高い人々(と信じている亡霊)と過ごす場面で、
たくさんの扇子を持ち替えて老若男女を演じ分けられていて、会場からクスクス笑いが起こっていた。

絶対に声を出したり音をたててはいけないと言い含められた芳一が、
怨霊に呼ばれてもひたすら無言でいるシーンの無音時間が本当に長かった!
恐れおののきながら一人朝を待つ芳一の不安さを表しているようだった。
そしてその後の展開は、よく知っていても毎度緊張してしまう。
耳を引きちぎられる擬音を閣下が口で表現されるのだけど、
これが凄まじくて、
「NEXT IS THE BEST」のいちばん高い音よりさらに高かった!(ように思えた)
ピン1本落ちても聞こえるだろうってくらい能楽堂が静まり返った。
朗読終わりは鈴を鳴らされていた。
練馬の「耳なし芳一」の時は、逆に冒頭でこの鈴を鳴らされていたな。
橋掛かりから退出される時、長袴が邪魔になったのか、2度ほど蹴りを入れながら(?)はけていかれてたw
来年はお忙しいでしょうけど、是非合間を縫ってまた朗読劇もやっていただけるといいですね。

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