2022年11月27日

琵琶楽の會第三十回花一期「耳なし芳一」感想

月曜日は能楽堂で閣下がゲスト出演された「花一期」を鑑賞してきました!

平家物語づくしの演目で、デーモン閣下はそのうちのひとつの朗読劇にご出演。

この日の閣下のお衣装は、幽玄悪魔の時の黒×金の衣装に
目元は青、金の冠でした!

閣下のご出演は「耳なし芳一」。
「耳なし芳一」は前にも拝聴したけど、
今回一段と力がこもっていたような気がしたのは気のせいかな。
やはり筋トレで腹筋も鍛えられつつあるのかなと思った。
心なしかお顔も引き締まって精悍になった感じ。

能楽のファンも閣下宗も似たような年代のせいか(?)
座っているとどちらがどちらかわからないけど、
閣下が出てくると、閣下宗は身を乗り出したり
オペラグラスを取り出すからすぐわかるねw

閣下はお公家様のように金色の扇子で顔を隠しながら
廊下をしずしずと歩いて登場。

舞台に到着すると「ほういちー・・・ほういちー」
と亡霊があの世から呼びかけるような多重録音の閣下の声が流されて
一気に創作の世界へと転換する。

舞台の中央に閣下の椅子が置かれていて、
琵琶法師役の友吉さんは斜め後ろに座っているので、
閣下の位置からは友吉さんの様子はよく見えないと思うのだけど、
気配を察しながらうまく調子を合わせておられたかと。

前日も群馬の大黒ミサで2日連続の登板だったけど、
お疲れも見せず、連チャンとは思えないほど声の張りも良かった。

静まり返った能楽堂で、マイクを通さない閣下の声がよく通る。
時折り足を踏み鳴らしたり、鈴を鳴らしたり
といったほか演出は一切ないのだけど、
亡霊に魅入られた少年法師の身に次々と起きるできごとが
ドラマを見ているようにまざまざと浮かんできた。

特に耳を引きちぎられるシーンの描写はとてもリアルで緊迫感があって
閣下はこういうのお上手だよなーと思った。

耳を取られるのは、たぶん首を取られるのと同じで、
芳一は片耳を差し出したからこそ命拾いをしたのではないかと。

こんな日本人より日本的な世界を描いたのが
イギリス人のラフカディオ・ハーンなのは面白い。

朗読後は、友吉さんと一緒に立ち上がって舞台の端まで来たものの、
そこでしばらく立ち止まって、目で会話してたように見えたw

どちらが先に出て行くか決まってなかったはずはないと思うんだけど、
忘れてしまわれたのかなあ。
少し「間」があったような気がしたw

その後閣下が先に立って、登場の時と同じ廊下を渡ってゆく。
長袴を蹴飛ばしながら歩くような独特な歩き方で
ゆっくりと去って行かれました。

閣下めあてで出かけたイベントだったけど、
他の皆様も素晴らしかった。
こういう機会でもないと古典芸能に触れることのない私には
良い経験だった。

圧巻だったのは最後の「敦盛」。
平家物語の逸話で、有名な能の演目らしいです。

源氏の熊谷次郎直実という武将が、
平家の御曹司の敦盛にそれと知らずに遭遇して戦いを挑むのだけど、
討ち取ろうとしたら自分の息子と同じくらいの少年と気づき、
逃がしてやろうとするも、
味方から「裏切りではないか。熊谷もろとも討ち取れ!」
と責められる展開になり、
敦盛に手をかけざるをえなくなってしまうという悲劇的な物語。

なぜ味方がそこまで言うのか腑に落ちなかったので
家に帰ってwikiを見てみたら、
この熊谷という人物の父親はもともと平氏の出で、
幼少期に源氏の養子になったのだそう。
だから、熊谷はいつも「あいつはいつか寝返るのでは?」
と疑いの目で見られながら生きてきたというわけね。

勉強になるなー。

アフタートークがなかったのはちょっと残念。
どんだけトーク好きなんだっていうw
友吉さんの終演後の挨拶も数十秒というせわしさだった。
9時をまわってはいけないらしく、
15分過ぎてしまったのでとのことだった。

閣下には雅な世界が似合いますね。
閣下ソロが好きな私としては
聖飢魔Ⅱが再集結してる間はソロ活動は控えめになってしまうので
痛しかゆしと言ったところ。
またこうした機会があるといいな。